な行 99年夏以降 劇場で観た新作映画の感想です(基本的にビデオ・DVD鑑賞した作品は含みません) |
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2016/7/6 | 【 日本で一番悪い奴ら 】 |
「日本で一番悪い奴ら」を観た。 |
2015/9/1 | 【 ナイトクローラー 】 |
「ナイトクローラー」を観た。 |
2010/7/15 | 【 ニューヨーク、アイラブユー 】 |
「ニューヨーク、アイラブユー」を観た。 ニューヨークを舞台に、各国の多彩な監督11人が参加したアンサンブル・ムービー。監督には大ファンのチアン・ウェンや岩井俊二も。そしてキャストはイーサン・ホーク、ナタリー・ポートマン、クリスティーナ・リッチ、オーランド・ブルーム、アンディ・ガルシア、ヘイデン・クリステンセンetcと何気に豪華。 一番良かったのはシャイア・ラブーフがホテルのボーイを演じたエピソード。苦悩に満ちた寂しげな表情が新境地を見せてくれ、なんとも不思議で美しかった。 NYの風景を織り交ぜてさまざまな愛を描く短編集のようなものかとおもいきやそれ以外は、ほとんどがどーでも良いストーリー。わけわかんないエピソードも多し。全体的には散漫でひたすらつまんなかった。期待度高っただけにすっかり裏切られた気分。 |
2010/3/30 | 【 NINE 】 |
エア・カナダの機中にて「NINE」を観た。 「シカゴ」のロブ・マーシャル監督だしアカデミー賞受賞者をこれでもかと共演させたまぁキャスティングの豪華なことか。 ダニエル・デイ=ルイス演じる映画監督をめぐる女性陣にマリオン・コティヤール、ソフィア・ローレン、ジュディ・リンチ、ニコール・キッドマン、ステイシー・ファーガソン、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン・・・名前を羅列しただけで豪華絢爛でピカピカ。 それぞれの女優が各自の出番にセクシーな色気をこれでもかと魅せあう。特に70代のジュディ・リンチが旬の30代の女優に並ぶステージを魅せたことには脱帽。どの女優もさすがにダンスも歌もそれぞれ半端ない。最初はすごっと感心もしたのだけれどでもそのうち各自のパフォーマンスにもだんだん飽きが・・・なんとなくまるで繰り返し肉食系の各女優のPVを観ているような。 主人公があっちにもこっちにも調子の良い八方美人の‘だめんず男’なのに女性にモテまくるっていうのもストーリーとして全く面白みなし。っていうかストーリーはあってないようなもんだけど・・・。 というわけでやたらゴージャスなのにもかかわらずなんか盛り下がってしまった。 |
2009/11/26 | 【 なくもんか 】 |
「なくもんか」を観た。 独特のテンションで芸達者の阿部サダヲ主演ということでさすがにそれだけで面白みがあるのだけれど、宮藤官九郎脚本の特色のひとつとも言えるのか、今回もまたしてもいろいろつめこみ過ぎな感がある。 阿部サダヲがキャラを活かしながら八方美人には八方美人になるだけの深い理由がある切なさも好演。「善人通り商店街」はお祭り騒ぎのような活気あふれる空気感がダイレクトに伝わってくるようで素晴らしい。 それなのになんか全てが中途半端になってしまったのは、態度を豹変させるご近所さんやハムカツ屋のエコ化など余計なものがあったせいかも。 それでも中盤までは商店街を舞台に人情を描いているのでまだ良かったものの、後半の沖縄を舞台にした段階で一気に失速。 瑛太演じる漫才師の弟は人気はあるものの芸は無いという設定ではあるにしても見ていて辛い。ここで絡むことで活きてくるハズの兄の‘週末の謎’もどうにも半端で肝心の漫才が全く面白くならない。 兄弟愛つながりで思い出すのは2006年の映画「手紙」。笑って泣かせる見事な漫才を見せてくれたものだけれど、今回はとてもあの域には及ばなかった。 |
2009/11/21 | 【 2012 】 |
「2012」を観た。 何しろ想定が3年後ということだし、天変地異危機説もささやかれているだけに‘あり得ない話’として娯楽映画として切り離せるものではなく話題性も注目度も高い。 こーいうパニック映画ではよく「人間が描けていない」という批評を目にするけれど、これでもかという大地震・地割れ・津波・火山弾・溶岩etc地球の崩壊シーンがこんだけ描けていればある意味充分なのではないでしょうか。 所謂‘すごい映像’というのには麻痺気味ではあるもののこの迫力の凄まじさには圧倒されちゃう。この高揚感はテーマパークのアトラクションに乗った気分にも似ているかも。 主人公(ジョン・キューザック)が直面していく危機や家族愛に関してはこの手の作品ではまさにステレオタイプなので良い意味でも悪い意味でもどんな場面でも‘安心’して観ていられる。こーいう作品にヒューマンドラマとしての感動を求めるものでもないでしょうし・・・ まぁ生死を分けた登場人物に関しても想定内ということで上手く収まったような。 人間は二の次という意味で印象の薄いキャスト陣の中で唯一ロシア人役の富豪を演じたジョン・ビリングスレイが際立っていたように思う。アニマル浜口似と思ったのは私だけ? 結果的に人類を救うことになったのが某国の技術によるものだったワケだけれど、「さすが○○だ」の台詞には苦笑。まぁ半端ない経済成長をしているから3年後の設定としてはリアルなのかも・・・とはいえ現段階では媚びてるような・・・(-_-;) |
2009/9/3 | 【 南極料理人 】 |
テアトル新宿で大ヒットとなった「南極料理人」を観た。 ドームふじ基地での南極越冬観測隊8人の ある意味閉鎖空間での生活をユーモラスに描く。個性の強い隊員が毎日同じ食卓を囲み一緒に食事をしながら不思議な連帯感でつながっていくのをメンバーの家庭での微妙な立場のシーンと絡めることで効果的に描いている。 主演の料理担当の西村演じる堺正人をはじめ 生瀬勝久・きたろう・豊原功補・高良健吾・・・etcの8人のメンバーのキャスティングも良い。個人的には、今年特に大活躍の高良健吾がこーいうコメディタッチの映画でも味を出していて注目度高い。 特異な共同生活の中で自然に生まれたであろう暗黙のルールや数少ない気晴らしの娯楽を楽しむための工夫や特別な日のとことんのこだわりが半端ない。特にほぉ〜と驚いたのが「ミッドウィンター祭で、正装してフレンチを頂く慣習」。こーいうのがどれだけ単調な毎日かということの裏返しなのよね。一見むさい世界なのに 時に大はしゃぎする様子にこちらもついニコニコしちゃう。 そして見どころはなんといっても、西村の料理で、自らの「おいしいもの食べると元気が出る」という台詞、これこそ基本なのよね。家庭料理から特別の日のご馳走までみんなの心を豊かに幸せにしてくれる料理の力ってホント素晴らしい。 もしラーメンが食べられない状況になったら・・・なんて今まで考えたこともなかったけれど、これが隊員の状況をダイレクトに計り知れるような重要なシークエンスになっている。 何の心配もない日常の食生活がどれだけ恵まれて幸せかをほのぼのと気づかせてくれるあったか〜い作品でした。 |
2009/9/7 | 【 20世紀少年<最終章>ぼくらの旗 】 |
「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」を観た。 ここまでひっぱってきた‘ともだち’の正体がシリーズの最終章ということでいよいよ明かされる。 なななんと肝心の正体が判明するのは・・・155分とやたら長い本作のエンドロール終了後の10分程の本編続きの中。いくらなんでもここまでひっぱるとは(-_-;) エンドロール後も席を立たないで下さい的な作品は他にもあるけれど、なんか今回はおまけ的なものではなく この10分こそが要なのでこの演出はかなりのサプライズ。 ともだちが誰かと犯人探しが目的だったけれど 結果的にはこれよりも ともだちが何故生まれたのか ともだちは何だったのか に重きを置いていたので感慨深かった。 この最終章では映画オリジナルの結末の情報漏れを防ぐためにエンドロール後のラスト約10分をカットした特別編集版が上映された為、劇場公開以前で、製作スタッフの中でも結末を知っていたのは監督含めわずか数名に留まったという。製作スタッフなのにこの10分を知らされてないって…いったい・・・お気の毒。 相変わらず豪華なキャスト名が続くエンドロールで「あれ?出ていたっけ?」という気になる名前が・・・その後の10分で彼に会え納得。子供の成長は早いっ。お楽しみに。 |
2009/3/1 | 【 7つの贈り物 】 |
「7つの贈り物」を観た。 「7人の他人を選ぶ。そして、彼らの人生を変える。あなたなら受け取れますか?」となんとも意味深な内容。 主人公演じるウィル・スミス自身もインタビューで言っているように「彼が人生を変えるべき7人の他人を探し始めた当初の動機は、利己的で臆病といえるもの」。でも万人に受け入れられるとは思えないその行為に対しては、ストイックな人ならこういう選択も個人の自由の範疇と思えばアリなんじゃないかと・・・。罪人は幸せになってはいけないと思いこんで自らを罰する生き方?をすることが正しいとは思わないけれどそれも自分がそうと決めたら他人がとやかく言うことじゃない。 けれど、この映画でひっかかる最大のマイナスポイントは、自らの贖罪を償うことと、愛する人を助けることが混在している点。これじゃいくらなんでもテーマがぶれるでしょう。 でも二人が外で食事するシーンはそこにつかの間の幸せが確かにあってラブストーリーのワンシーンとしてはかなり好き。 |
2009/2/6 | 【 20世紀少年(第2章)最後の希望 】 |
「20世紀少年(第2章)最後の希望」を観た。 前作で残した謎がどこまで解明されるのかが楽しみだったが、それに今作の謎も加わり一層もやもや感。上映時間も結構長いのでここまでくると引っ張り過ぎの感。 今回のキャストの中で特に印象的だったのがサダキヨ演じたユースケ・サンタマリアとヒロインであるカンナの同級生役の木南晴夏の2人。木南晴夏は日テレのドラマ「銭ゲバ」で相当インパクトがある登場をしていたが、今作でも全く別の役作りで印象的だった。‘原作のまんま’ がウリのようなので、そういう意味では原作を先に読んだ方がそれぞれの役作りを含めて完成度を楽しめるのかも。 全編あり得ないシーンがちりばめられている中、古い家屋「ともだち博物館」には、当時の匂いそのままコミック誌やグッズがあふれていて懐かしさたっぷりで、「大阪万博」が妙に現実感たっぷり。春波夫先生の万博のテーマ曲♪も気色悪過ぎてなんだか笑える。 半年後公開の最終作第3章で何もかもスッキリ収束するのかどうか・・・やはり待ちきれない。 |
2008/9/1 | 【 20世紀少年 】 |
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浦沢直樹のコミック原作の「20世紀少年」を観た。 ♪20th
century toy, I wanna be your boy 最近の鼻歌は専らコレ T−REX いいねっ |
2008/7/1 | 【 西の魔女が死んだ 】 |
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梨木香歩のロングセラー小説を映画化した「西の魔女が死んだ」を観た。 おばあちゃん家に孫が預けられるってことでは韓国映画「おばあちゃんの家」とリンク。あちらと共通するのはおばあちゃんの無償の愛、そして決定的に違うのが自宅へ帰るお別れ時の孫の心情。 清里に建造したというオープンセットはちょっとした雑貨やハーブ類そして食卓風景etcとカントリー好きには本当のカントリーライフをみられるという意味でオススメ。カントリーライフに馴染んでも所詮都会人には芋虫とミミズが無理ってのもリアリティがあるかも。 おばあちゃん役のサチ・パーカー(シャーリー・マクレーンの娘)がこのカントリータッチの作品にマッチして洋書の1ページのよう。とても丁寧な日本語で柔らかいトーンで語る人生訓の言葉の一つ一つに聞き入ってしまった。 このおばあちゃんの子供がどーして、自分の子供を「扱いにくい子」と言えちゃうようになるのか・・・。こんなステキなおばあちゃんでさえ子供も孫もビミョウな距離感を持つのが切ない。 ラスト近くの意外にもおばあちゃんが静かに煙草をくゆらすシーンは台詞がなくてもそれだけで内面を吐露しているようで良かった。 ゆる〜く時間が流れる中、おばあちゃんの「自分のことは自分で決める」というメッセージが大自然とともに描かれている。 |
2008/6/26 | 【 ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 】 |
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「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」を観た。 イケメン王子のニューヒーロー誕生ということで‘カスピアン王子’のベン・バーンズは大人気らしい けど なんじゃい この「ラーメン つけ麺 ぼくイケメン」風のこのヘボ王子は・・・。自己中の足手まとい王子じゃん。何もしないし頭の中カラ?この王子に関して見せ場無し。むしろ4人兄弟の長男ピーターの方が主役でしょう。敵対するミラースとの戦いだって怨念のあるカスピアン王子自身がやるべきなのに・・・。 レンタルで鑑賞した前作はまだストーリー性があったけれど、今回は戦いばかり。まぁ血しぶきが出ないので安心して観れるという点ではファミリー向けのディズニーらしく良いのかも。 見せ場の見応えある戦闘シーンは、巨鳥シーンは「ハリポタ」を思い出すし「ロード・オブ・ザ・リング」的シーンもありで、ここまでファンタジー映画が続くと他の映画のシーンと重なったりするのは仕方ないことか。 ‘アスラン’はあまりにも存在感あり過ぎて4人兄弟もカスピアン王子も存在がかすんでしまった(-_-;)。ただ「懐中電灯・・・・・」の台詞で終わるのはなかなか良かった。 |
2008/6/15 | 【 ノーカントリー 】 |
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アカデミー賞作品賞受賞の「ノーカントリー」を観た。 偶然200万ドルを手を出したため追われる者・追う殺し屋・保安官の3人が主要人物。 殺し屋シガー役バビエル・バルデムが助演男優賞を取ったので、では誰が主役なのかと考えてしまう。ここでタイトルの「ノーカントリー」だけでは分からないが、原題の「No Country for Old Men」でハタとこの映画の背景がやっと見えてくる。この映画が「祖父も父もそして私も保安官だった」で始まり、ラストでは夢に見た父親と世の中への吐露の台詞で終わることでOld Menとは3世代の保安官のことだと理解。 ということで主演の保安官(トミー・リー・ジョーンズ)がかすむくらい圧倒的な存在感なのが、追われるモス(ジョシュ・ブローりン)と追う殺し屋シガー(バビエル・バルデム)だ。特にボンベ式のエアガンで撃ちまくりヒタヒタと獲物に接近していくブキミさったらない。あの奇妙なヘアスタイルはトミー・リー・ジョーンズが持ってきた80年代のメキシコ国境付近での風景写真に写っていた男の髪型を採用したものだという。「ハンニバル・レクター以来の死の運び屋」と言われるようにキャラクターを見事に確立してくれた。 モスの殺害や200万ドルの行方など敢えて見せていないのは観客の判断に委ねているのでしょう。 ラストの保安官の吐露が漠然としていただけにそのままendというのは中途半端感が残った。 |
2008/1/12 | 【 ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 】 |
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「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」を観た。 |
2007/7/20 | 【 ナンバー23 】 |
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夏に国際線にて「ナンバー23」を観た。 ジム・キャリーが「エターナル・サンシャイン」に続き今回もシリアス一辺倒の役。 |
2006/7/19 | 【 日本沈没 】 |
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小松左京原作。33年前に映画化し一代ムーブメントになっていたものをリメイク。 制作費20億だけあって当時とは比べものにならないCGで、地震・噴火・津波や各地の崩壊シーンは見応えありました。まぁある意味、北海道から九州まで日本各地巡りができたことは良かったかも。大筋はわかった上での鑑賞ですが「インディペンデンス・デイ」「アルマゲドン」「ディープ・インパクト」etcと被ります。これはパニック映画だから仕方ないとしてもそれにしても大味。小野寺(草g剛)と玲子(柴咲コウ)の恋愛もリアリティーがなくて感情移入できない。つっこみどころも多く、主人公があれだけ各地に被害が出ている中、静岡・東京・福島を自在に移動できちゃうし、避難中の知人に会う偶然性?も無理あり過ぎ。 |
2005/1/15 | 【 ネバーランド 】 |
劇作家ジェームズ・バリを主人公に今年誕生から100年という「ピーターパン」はどのように生まれたかの誕生秘話をつづった作品。アカデミー賞候補にもなtっているらしくどの書評をみてもぶっちぎりで褒めているようで、長女は友達7人で観た内5人まで泣いたそうですが、私は泣くどころかひたすら退屈でこの映画の面白さは伝わりませんでした。 主人公が子供達と海賊になったり怪物になったりして遊ぶシーンもどっちらけ。 まさに私自身が「想像力と信じる力」を失っているからなのかと思うとかなり落ち込みます。 かのジョニーデップは文句つけようがないくらい子供の心を持ったあたたかい人柄。 なのにTVで「爆笑問題大バク天!」を観ていたら出演者のネプチューンの名倉に目が大きく頬がこけているところが重なってしまいました。 ジョーニデップ様が何故なんだー(-_-;)。 |
2004/8/7 | 【 21g 】 |
CMで「21グラムは人が死ぬ時に失う重さである」と大変興味深いことを流していましたが、どうもこの映画全体からみるとこのタイトルはしっくりこない。21gが命の比喩にしては物語に深くかかわっているとは思えないのよね。 なんかまるで死んでから髪や髭が数ミリ伸びるからといって「○○mm」というタイトルをつけるのと似てませんか?考えすぎかなぁ。 「2002年my best10」で6位をつけさせていただいた「アモーレス・ペロス」と同じ監督ですが、過去、現在、未来のぐちゃくちゃごちゃごちゃ断片的なカットが最後はつながっていてこの映画もとても面白い。 頭使うの苦手なタチで途中どーなることかと思ったけど私でも大丈夫でした。 この映画は心臓移植という大きなテーマをとりあげているけれど誰の背後にもある病気、交通事故の可能性を考えるとすっごく身近。 気づいていないだけで不幸は手の届く範囲にあるものなのよね。 どーしましょ。 登場人物3人それぞれの苦悩はものすごいけどこの不幸な3人が「それでも人生は続く」というメッセージを残してくれました。 |
2002/07/15 | 【 ノー・マンズ・ランド 】 |
2002年アカデミー賞外国語映画賞受賞。 ってことはかのアメリを抑えたってこと。 偉い!(笑) これは期待しちゃおうと思ったら確かに期待以上。 人間の不条理を笑いを交えて描いているこれぞブッラクユーモアという作品。 ボスニアとセルビアの中間地帯"ノー・マンズ・ランド"での敵対する兵士。 同じ母国語を話しなんと片方の奥さんとは顔なじみというつながりを持つ彼らが何故憎しみ合わないといけないのか・・・戦闘させなかったら心を通わせたであろう兵士だけに無意味な戦いを痛感。 ったくさぁ何故こんなことに巻き込まれなきゃいけないのよねぇ。 マスコミの偽善と傍観する国連防護軍の無力さにはあきれ返るばかりだし正義感も結局長いものに巻かれてしまう現実が悲しい。 「傍観することは加勢することと同じ」 という台詞が頭の中で響いて止まりません。この言葉を示すのがこの映画の兵士だし捨て置かれたボスニアそのもの・・・。 と言いながら何も出来ない自分も所詮傍観者の一員なんだろーな。悲しいよー。 |
2000/4/28 | 【 ニコラ 】 |
・・ 98年カンヌ審査員特別賞作品。 よく“少年っぽさを失わない男の人って素敵”って言うけど思春期の少年の感性って冷酷なのね。 でも過保護過干渉の父親に反抗もしない従順な12歳が空想の世界でうっぷんを晴らすってわかる気がするなぁ。 現実は空想を超えるというラストの展開は面白いです。 少年ニコラが好きな「人魚姫」の人間になる代償に声を失うという一節が残るわ。 ひとつ願いごとが叶うとひとつ大切なものを失う……これ確かに言えるよね。 |
2000/3/18 | 【 ナビィの恋 】 |
新聞の片隅の“50席だけの小さな劇場が連日異例の大盛況”という記事を読んで気になっていたけど邦画はあまり・・・で上映最終日に観てきました。 ところがこれが大当たり映画。最高! 沖縄から離れた粟国島で私が最も嫌いな『家中心主義』の閉鎖的な考えが根強い人々と暮す79歳の老婆ナビィと面白くて優しい50年連れ添ったご主人と60年前に別れた恋人のラブ・ストーリー。 何がすごいってこれよくある三角関係でしょ。 でもドロドロしてないし妬み憎しみなどが一切感じられないの。 ♪私があなたに惚れたのはちょうど19の春でした♪沖縄民謡が溢れラストで明るく歌う人々の笑顔に胸がキューンと切なくなりました。 一緒に観に行った小学 2年の娘の目に涙が・・・ちょっとは大人の恋を分かったかしら。 生涯一度の恋・・・みなさんは経験なさいましたか? |
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